千灯岳不動山
606m・365m 山陰系旧期火山という山です。霊峰千灯岳と呼ばれの中腹に「西の高野山」と呼ばれた寺院跡があります。

朝6時に出発してやってきました
仏様のワンダーランド国東半島です
豊後高田から天念寺前を通って
千灯岳とゆかりの深い不動山から登り始めます
なんだか人がいっぱいです
今日は五辻不動尊春の大祭だそうです
お不動さんはあの岩の上です
きれいに木組みされた階段
朝日を浴びて登ってゆきます
ほんの5分ほどで
いわゆる馬の背にかかります
思うほど急ではないのですが
この日は80歳を越えたおばあちゃんが
上がって来ました
あっぱれです
五辻不動尊に着きました
振り返ると周防灘姫島
遠くかすかに山口県が見えます
今日はものすごく風が強く
吹きさらしでは飛ばされそうです
紅白の垂れ幕でお祭りです
「おはようございます」
「おはようさん、千灯岳まで行きなさるかい
気をつけてな、帰りに接待所でお茶でも飲んで行きなさい」

「ありがとうございます」
たくさんの人がお堂の中で待っています


もう少しで始まるようですが
おさい銭を入れて
私たちは先を急ぎます
皆さん、お赤飯を頂いていたので
私が並んでいると
山おじが先に行くぞと言う

「お前はなんて欲深いのよ?
飯はあるだろうが
あのお赤飯は1年間無事に過ごせたお祝いでしょうが
何でお前が並んどるのよ?」


だって、どうぞって言ってくれてるよ〜
もらえるもんは貰っとかないと
お堂の前を通り過ぎ
岩場を下ると千灯岳の登山道です
小さな岩場を越えて山伝いに進みます
左に、害獣避けのネットを見ながら進みます
お天気は晴れていますが
風が強く、周りの音もかき消されます
少しずつ、千灯岳の三角が近づいてきます
意外と急登です
千灯岳の麓には林道があります
この山だけ登るならここに車を止めて
登る事も出来ますが
やはり、不動山から歩くのが楽しいです
林道を横切ると千灯岳の取り付きです
ここから傾斜が急になります
根っこも多く滑りやすいです
時々、振り返ると
日が昇り、姫島不動山
はっきりと見えてきました
杉林を登りつめ
自然林が出る頃
少しひいこらです

不思議な事に
南東斜面のこの位置では
風が殆ど吹いていません
あと400mの看板がある
尾根にたどり着きました
再び風が強くなってきました
頂上付近は下から見るのと違い
東西に広く開けています
シャクナゲがたくさんあり花の季節は
いっぱい咲くのではないでしょうか
ベンチが2つある頂上です
風の音がすごいですが
風の吹き込みはありません
山頂からは両子山などが見えます
反対側には
ハジカミ山、尻付山、右奥が猪群山
姫島周防灘も見えます
鍋はおしまいのつもりでしたが
今日は強風波浪注意報が出ています
熱々の雑炊が何よりの御馳走です
頂上から反対にも登山道が伸びています
一組の登山者が登ってきました
帰りは車がありますので同じコースを戻りました
遠くに、駐車場広場不動山
砦のように異彩を放っています
午後になって
海の色が青くなってきました
相変わらず風は強いですが
この景色を見たくてやってきました
大祭は終わっていました
片付けをしています
「おかえりなさい寒かったでしょう
下の不動茶屋で接待しますのでどうぞ」

今回は山おじの言うように
お返事だけお受けしました
帰り道です
振り返ると心なしか
不動山
再び静かになった気がします
千灯岳の麓にある
千灯寺跡仁王像です
この付近は見所がたくさんありますが
ここだけで時間切れです
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