英彦山
1200m わが国初の国定公園に指定された英彦山は羽黒山や大峰山と並んで日本三大修験道場といわれる霊山
古くは日子山と 書き、嵯峨天皇の時に彦山と変わり、享保一四(一七二九)年より英彦山になった。

この日は天気が崩れるとの予報が出ていた
傾山、鹿納山あたりを予定していたが
南から前線が上がるらしいので
英彦山はどうかなと話していたら
山おばはなんだか乗り気ではないらしい
修行の山は嫌いらしい、求菩提山,黒髪山と訪れていない
前日ぐずぐす、言っていた、案の定、起きて来ない
無理に起こして文句言われるのもしゃくなので
一人で出かけることにした
高速の甘木あたりで夜が明け始めた

別所駐車場に7時過ぎに到着
この時間は空いていますが
すぐに満車になった
帰りはたくさん車が並んでいた
なかなか空かないので
私の後に入れたお嬢さんはラッキーです
駐車場から舗装道路を横移動
数百メートルで
彦山神社の表参道に着く
出店のおばちゃんが店開きの準備中であった
今からのぼんなさるかいな
きおつけていきなされ
奉幣殿までの石段が目を覚まさせてくれる
さすがに修行の山である
朝早いので誰もいません
静かな山行き
奉幣殿に到着
ここまで今年ケーブルカーが出来
誰でも上がって来ることが出来るようになった
まだ朝早いのでこの時間は走っていません
この横の鳥居から石段が始まり
外宮まで登りはじめる
途中、小さな鎖場がありますが
まったく問題なし
霊山の石段は不規則で登りにくい
前も後ろも誰も登っていない
天気は快晴ですが北斜面で日が射していない
薄暗い階段である
紅葉は麓のほうがきれいだった
ここは黄色が鮮やかである
急登をあがると
落ち葉の山道になる
歩きやすい気持ちのよい登りが始まる
中宮の中津宮に到着
ここが5合目です
宗像三女神を祀っている
ご挨拶して先を急ぐことにする
枯れ木のオブジェが目立ってきた
頂上が見えてきましたがまだ距離があります
登りと少しの下りの道を
二山ほど越えて最後の頂上の上宮に近づいてゆきます
豊臣秀吉神領没収
英彦山経済を圧迫したために
関銭(入山料)をとった関銭跡
ここから高名な人も歩くところらしい
と言うことはもうすぐらしい
むすび神社(行者堂)この横に水場がある
石畳は護摩壇の跡
古代は役行者の木像が安置されていたらしい
上宮始めて見えてきた
朝日が逆光になり
神々しく見える
近づくと、悲しい現状です
台風による崩壊らしいです
上宮全体が痛んでいます
扉を開けるとご本尊がある
自然の脅威を感じつつ
薄暗い中でお参りした
頂上です
山おばは今頃起きたのかな?
「あ、おじさんがいない」
なんて言ってるのだろうか?
あとで述べるが帰ってわかった
頂上は広いです
景観もいいのですが天気予報どおり
雲がはり始めました
お弁当も買ってません
山おばが小遣い、くれんかった・・・
実はもう一つ目的があるので
そそくさと下りる事とする
この時間になってたくさんの人が上がり始めた
挨拶が面倒になるほどである
走った走った45分で麓まで着いた
添田町の町おこし、その名も「男魂祭」
おとこまつりと読みます
だんこんまつりではない
深倉の谷にある深倉園地で開催され
今年が10回目
会場までは車両進入禁止マイクロバスで
送迎されます
谷にせり出す
13メートルの男岩
我がふるさとにも不動岩という立派なものがありますが
こちらのほうがスマートである
張りもけっこう!!
どーです
ドラマ「トリック」みたいな世界です
山奥の渓流で道祖神を祀って
お茶をたてるなんぞ粋である
こちらが女岩
男岩の対面にある

肝心なお祭りであるが
おみこし紅白餅まきはなんとなく理解できる
奇術ショービンゴゲームなんだかな〜である
村中集まっての、飲めや歌えの宴会模様
ほんとトリックの世界に入りそう

家に帰って驚いた!!!
山おばが電車に乗って
英彦山まで来たらしい
わが家は誰も携帯を持ってないので
連絡の仕様がないのであるが
「お前、だったらちゃんと起きてこい」
というと
「目がさめたら
えらい、いい天気だもん
こら、行かな損でしょう
男祭りが見たくて見たくて」
「ケーブルカーには乗らんかった
人が多かったけん

結局、「男魂祭」も会場まで行けず
JR彦山駅でよもぎ餅を買って
奉幣殿まで行って帰ってきたそうだ
まったく脳天気なやつである

 

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