球磨川源流・七辺巡り
1130m文字通り球磨川の源流日本3大急流の始まりとしてぜひ見てみたいと思いました
源流の母なる山 1600m 山と言うよりゆったりと広々としたピークです。石灰岩がポツポツと見え、深い森に囲まれた場所でした

駐車場
紅葉狩り第2弾球磨川源流に
軽い気持ちで やってきました
五木スカイラインを通り
2人でやってきました
早い時間のためか、誰もいません
思い込みが大間違いでした

そこそこに準備をして
橋の横から登り始めます

崩落1
いきなり、崩落です
ちょっと見るとどうなっているのか
わかり難いので
ここで断念する人もいるかもしれません
川面近くに下りると登る時が
瓦礫で困難です
崩落斜面の上を迂回して進みます

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普通は快適な遊歩道なのですが
最初から出鼻をくじかれます
それでも、爽やかな空気と水の音が
楽しい山行き
予感させたのですが…

おばけの様な杉の木のお出迎えです
ぶなの木シイの木など大きな木も目立ちます
まだこのあたりは紅葉は始まっていません

渡渉点1
丸木橋というより
倒れた木を渡ります
私はこんな丸木橋と川が大嫌いで
肩の力がむんずと入ってしまいます
無明橋ではなんともないのに
変ですね、でも
こわかとよ〜

それに引き代え
山おじは何のプレッシャーもなく
楽しげに渡ります
腹立つけど
「やんややんや」喝采です

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崩落2
大規模な崩落です
山の上から崩れています
おまけに、崩れやすい岩のようで
落石にも十分注意が必要です
道は右から左です
テープがかろうじて方向を教えてくれます

渡渉点2
ここは水も少なく簡単に渡れますが
倒木が高く
下流まで下りなければなりません
前に滝が見えます

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分岐点
球磨川水源まで
危険安全と書かれた
分岐点です
危険は谷沿いの直登らしいですが
今までの行程を考えると
中止と書いてある勧告に素直に従います
安全迂回路を通ります

いわゆる
つづら折の急登が続きます
踏跡かすかについています
ひいこらよりは
この後の道に不安がよぎります
影の中をゆっくりゆっくり登りましょう

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朝日が照りつけ明るくなって来ました
周りを見る余裕が出て来ました
やっと
色づいた木々を
楽しむ事が出来ました

水上越分岐
水上越に向う谷です
実は、行きがけには全然気づきませんでした
谷はひどく崩落しています
登りのテープは見当たりませんでした
実は山犬切のプレートが反対向きに小さく立てられていましたが
その下の登山道の文字は消されていました
登山道らしくありません

水上越の谷横切り
一つ向こうの水源の谷に向います
水の音が大きくなってきました

源流
いよいよ到着です
ここか〜
といった場所です
山の斜面数箇所から水が流れ出ています
水の神様を祭っている感じはありませんが
神様がいるような雰囲気です
ここ数日雨が降っていませんが
山はこんなにたくさんの水を抱えているのですね
すごい山のパワーです

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当然の如く
水をボトルに入れて
おいしく頂きました

すぐに七辺巡りへ向います
源流を通り過ぎ
すぐの斜面を登ります
これがまた、瓦礫の急な谷
私にとって最も苦手な登りです
山おじからがみがみがみがみ
言われながら
「確かに、間違ってないのだが体が動かんとよ」
と、心で叫びながら
泣きながら登っていきます

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尾根に近づくにつれて
トリカブトの群落に遭遇です
本日初めて感激の声が出ます

相変わらず
ゴロゴロの石谷です
滑ります
肩に力が入ります
山おじのがみがみが続きます
トリカブト使おうかなと
真剣に思ってきた
「わかっとるけん、静かにしてくれ」

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最後の登りが
ちょっと油断すると
谷にまっ逆さまといった場所です

尾根にたどり着きました
たったこれだけの案内板だけです
ここからしばらく尾根を歩くと
七辺巡りですが
空が曇ってきました

七辺巡り
しばらく尾根を歩いた後
私の顔色と天気、時間を考えて
山おじが撤退を決断しました
足がとても痛いので
ここらへんで尾根を観察しました
白鳥山に似た
古木のオブジェと石灰岩、苔、紅葉が
感動の風景を見せてくれています

足も痛く自分の足じゃない感じで
気分もブルーですので
さっきの谷は絶対降りたくありません
水上越を目指します
踏み跡がはっきりしません
尾根伝いに
50m先を山おじが偵察
テープを見つけて
山おばが後から追いかけるを繰り返し
ルートを見つけます

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赤テープが少なく
踏み跡もはっきりしません
とにかく尾根伝いに歩いて
この石灰岩の向こう
峠である事がわかりました
それにしても
この日は誰一人合う事もなく
山深い場所である事が
よくわかります

水上越
ここは水上越といった小さなプレート1枚です
ここが水上越です
ここの谷を下りて行きます

最初は
斜め右方向に下りていきます
テープがあります
石灰岩の壁の下側は
トリカブトの群落です
先ほどの尾根もここも
盛りは過ぎていますが
まだまだ、たくさんの
青い花を見ることが出来ます

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途中まで見つけた赤テープが
なくなりました
GPSによると方向は間違っていませんが
谷に下りる必要があります
この谷がまた10m〜20mほどの崖になっており
山おじが下り場所を慎重に探しています

ようやく谷を恐る恐る下りてきて
先ほどの 水上越分岐の谷に戻りました
赤テープを見つけた時は
嬉しかったです
実は今日はどこを通ってきたか
全然覚えていません
それほど私にとって
難しい山だったということです

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再び、源流に戻ってきました
ぐるっと周って
約6時間歩きました
やっと、お昼ごはんです
今日はブイヤベースです
ほん〜とうに美味しかった

紅葉の季節の日曜日ですが
誰もいません
2人だけの鍋パーティです
源流だけでも結構たいへんな山行きです
この山は慣れた人と一緒に
来る山ですね
今回は地図とGPSが大いに役立ちました

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帰りも約1時間半かかりました
この橋で
自慢げにポーズして 写真を撮りました
私達の力では
山犬切まではちょっと難しいと感じました
それでも山の偉大さと美しさを
十二分に感じた山行きでした

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